ところで、NEW NSXの日本での価格が発表になりましたね。
先日、六本木ヒルズに展示されていたこの車はオプションが付いて2700万円の上の値札がついていました。率直に言って、だったら、同門のF1コンストラクターである570Sにしますね。ハイブリッドシステムだぞ!とか言われても、多分、この後にRがエンジン+MRで出てくるでしょうから、スポーツカーとしてはまだそっちかなと。であれば余計570Sですよね。あるいは、同じころにデリバリーになりそうなDB11も、ちょっと考え方は違う車ですが、十分に変えちゃう値段です。どうなんでしょう。ホンダ。
右ハンドル化で注目すべき点
さて、991型から右ハンドル化が進みました。日本なんだからそれが正しい訳です。ただ、997まではほとんどが左ハンドルでした。しかし、なぜ左ハンドルが大勢を占めていたのか良く分かりません。「ドイツで作ってるからでしょ」とか「一番のマーケットの北米が左ハンドルだからでしょ」という話は良く聞くのですが、ロンドン市内で出くわす911は右ハンドルです。のべ、随分長い事、ロンドンに滞在していますが、左ハンドルの911を見たことがありません。では、たぶん、マーケットとして似たり寄ったのマーケットなんだから日本も右ハンドルでいいじゃないと思う訳です。
イグニッションは左手で捻るべきだ論
ちなみに、991以降の右ハンドル化を受けてメランコリーな事を言う人が結構います。
例えば、この写真は私の991-2ですが、右ハンドル化したために、キーの挿し込み口が右側にあります。しかし、左ハンドルの場合は、ハンドルの左側い挿し込み、左手でイグニッションを捻ります。997までは私もそうでした。そのことをもって「これぞ911の約束事だ!」と、主張する人たちが居るんですね。
クラッチレスで問題は解消している
確かに、MTの輸入車の場合は、左ハンドルの方が有利です。つまり、輸入車の場合、ウィンカーセレクターは左側ですから、左手でハンドルを持ちながら、右手でシフトチェンジをしながら、左手でウィンカーセレクターを触れるんですよね。だから私は、今まで、ポルシェに限らず輸入車をMTで乗る場合は左ハンドルを選んできました。しかし、今は、スポーツカーも2ペダルのロボタイズドMTがほとんどです。(まぁ、だから911Rみたいな車が出てくる訳ですが)ですから、左ハンドルである必要はあんまりないんです。
ペダルのオフセット論
良く「アクセル、ブレーキ、クラッチ」のペダル類のオフセットについて問題視する人が居ます。確かに、20年以上前の輸入車には、左ハンドル前提の右ハンドル車のペダルの位置が酷いものがあって、ほとんど、中央を向いて斜めに座らないとペダルに正対できない車がありました。しかし、少なくとも、ここ10年はそういう車には全く出くわしません。私は996から乗り継いでますが、右ハンドルでペダルのオフセットがおかしい車はありませんでした。
外車信仰論
車に煩いイギリス人が右ハンドルを受けているため、特に、近年の輸入車が右ハンドルじゃダメな理由はなさそうです。ただ1点気になっているのが「日本人特有の外車信仰」です。そもそも、外車は高級なもの、という位置づけがあり、次に、その高級なものの象徴が「左ハンドル」だったのです。少なくても、現在においても、車に何の興味も無い人でも、その車が左ハンドルだったら、「これは外車?≒高価なもの」と思うかもしれません。しかし、それだけの理由で左ハンドルを選ぶ見栄っ張りって居るんでしょうかね。
デフォルトでの右ハンドル化はありがたい
まぁ、いずれにせよ、今回、991-2を買う際にディーラーのセールス氏は「もう日本のポルシェは右ハンドルしかないと思って下さい」という言葉に個人的には大変安心しました。それが最も合理的ですよね。右ハンドルの国の人が全員右ハンドルに乗ってくれれば右ハンドル開発コストも下がる訳ですから。911に乗る人がそれぐらいの事で「車両価格が安くなってない!」と怒る人はいないでしょう。その分、ポルシェが儲かってくれればそれで良いじゃないですか。
では、また!