2016年9月27日火曜日

911-2 カレラS ポルシェの右ハンドル化について


ところで、NEW NSXの日本での価格が発表になりましたね。


先日、六本木ヒルズに展示されていたこの車はオプションが付いて2700万円の上の値札がついていました。率直に言って、だったら、同門のF1コンストラクターである570Sにしますね。ハイブリッドシステムだぞ!とか言われても、多分、この後にRがエンジン+MRで出てくるでしょうから、スポーツカーとしてはまだそっちかなと。であれば余計570Sですよね。あるいは、同じころにデリバリーになりそうなDB11も、ちょっと考え方は違う車ですが、十分に変えちゃう値段です。どうなんでしょう。ホンダ。

右ハンドル化で注目すべき点



さて、991型から右ハンドル化が進みました。日本なんだからそれが正しい訳です。ただ、997まではほとんどが左ハンドルでした。しかし、なぜ左ハンドルが大勢を占めていたのか良く分かりません。「ドイツで作ってるからでしょ」とか「一番のマーケットの北米が左ハンドルだからでしょ」という話は良く聞くのですが、ロンドン市内で出くわす911は右ハンドルです。のべ、随分長い事、ロンドンに滞在していますが、左ハンドルの911を見たことがありません。では、たぶん、マーケットとして似たり寄ったのマーケットなんだから日本も右ハンドルでいいじゃないと思う訳です。

イグニッションは左手で捻るべきだ論


ちなみに、991以降の右ハンドル化を受けてメランコリーな事を言う人が結構います。


例えば、この写真は私の991-2ですが、右ハンドル化したために、キーの挿し込み口が右側にあります。しかし、左ハンドルの場合は、ハンドルの左側い挿し込み、左手でイグニッションを捻ります。997までは私もそうでした。そのことをもって「これぞ911の約束事だ!」と、主張する人たちが居るんですね。

クラッチレスで問題は解消している


確かに、MTの輸入車の場合は、左ハンドルの方が有利です。つまり、輸入車の場合、ウィンカーセレクターは左側ですから、左手でハンドルを持ちながら、右手でシフトチェンジをしながら、左手でウィンカーセレクターを触れるんですよね。だから私は、今まで、ポルシェに限らず輸入車をMTで乗る場合は左ハンドルを選んできました。しかし、今は、スポーツカーも2ペダルのロボタイズドMTがほとんどです。(まぁ、だから911Rみたいな車が出てくる訳ですが)ですから、左ハンドルである必要はあんまりないんです。

ペダルのオフセット論


良く「アクセル、ブレーキ、クラッチ」のペダル類のオフセットについて問題視する人が居ます。確かに、20年以上前の輸入車には、左ハンドル前提の右ハンドル車のペダルの位置が酷いものがあって、ほとんど、中央を向いて斜めに座らないとペダルに正対できない車がありました。しかし、少なくとも、ここ10年はそういう車には全く出くわしません。私は996から乗り継いでますが、右ハンドルでペダルのオフセットがおかしい車はありませんでした。

外車信仰論


車に煩いイギリス人が右ハンドルを受けているため、特に、近年の輸入車が右ハンドルじゃダメな理由はなさそうです。ただ1点気になっているのが「日本人特有の外車信仰」です。そもそも、外車は高級なもの、という位置づけがあり、次に、その高級なものの象徴が「左ハンドル」だったのです。少なくても、現在においても、車に何の興味も無い人でも、その車が左ハンドルだったら、「これは外車?≒高価なもの」と思うかもしれません。しかし、それだけの理由で左ハンドルを選ぶ見栄っ張りって居るんでしょうかね。

デフォルトでの右ハンドル化はありがたい


まぁ、いずれにせよ、今回、991-2を買う際にディーラーのセールス氏は「もう日本のポルシェは右ハンドルしかないと思って下さい」という言葉に個人的には大変安心しました。それが最も合理的ですよね。右ハンドルの国の人が全員右ハンドルに乗ってくれれば右ハンドル開発コストも下がる訳ですから。911に乗る人がそれぐらいの事で「車両価格が安くなってない!」と怒る人はいないでしょう。その分、ポルシェが儲かってくれればそれで良いじゃないですか。

では、また!

2016年9月21日水曜日

991-2 カレラS 「意外とCarPlayいいかも」って話です


この2日間、わけあって素のパナメーラに乗ってました。V6です。最後のロットのエディションとかいうやつ。やー、911乗りとしては、どーなの?って思っていたんですが、はい、私が浅はかでした。凄い出来栄えでした。さすがです。何が凄いかというと、乗り心地なんです。メルセデスのSクラスを彷彿させる足回りです。ぜんぜん言い過ぎじゃないですよ。しなやか過ぎて驚きました。もちろん、V6のベースグレードですから、さほどはやくないんですが、もう、ゆったり過ぎて、はやさとかどうでも良くなっちゃいますね。なにせ、Sクラスですから。スポーツモードにしてPASMが連動して足が固まっても、しかし、十分にしなやか。加えてエンジンマッピングがスポーティーになりますから、もう、極上です。S63みたいなものよりも、V6のパナメの方が面白いかもしれませんね。まぁ、ちょっと求めるものは違うでしょうけど。ただ、やっぱり、デカいですね。全長5m超えの全幅1900mm超くらい。雨の首都高でテールが出たら、もう、カウンター当てて戻れる気がしません。そういう意味では、パナメこそ4系がいいかもしれませんね。これ、本当にターボとかに乗ったら病みつきでしょうね。ところで、新型パナメーラPHVについてモータージャーナリストの島下さんの記事がありあましたので速報まで。

iPhone7の出現


さて、前置きが長くなってしまいましたが、そのパナメーラの最終型には付いていないPCMとAppleCarPlayの続報です。前のPCMとCarPlayに関するエントリーがかなり人気だったのですが、前回のネガティブな書きようから一転します。それが、先日のiPhone7の登場です。ガジェット好きとしては、当然、初日(9/16)に予約で新色の黒を買いました。iOSはupdateされてiOS10になっています。さて、一番の注目は、日本仕様がFeliCa及びNFC対応になった事ですね。いわゆるドコモの商標的に言うと「おさいふ携帯」搭載です。これによって、私はAndroidとの2台持ちとはおさらばして、iPhoneの1台運用となった訳です。

iPhoneをiPodとして認識しないでAppleCarPlayで接続する


で、まさに、この小見出しの通りなんですが、iPhoneを有線接続で充電しながらCarPlayで運用するんですね。


まぁ、使える機能としてはこんなものです。まだ、CarPlay対応のアプリが少ないんですね。facebookとかlineとか、いわゆる「神アプリ」は対応していないんですね。

電話機能とSiri


で、まずは、電話機能ですが、これは他のナビと同じですね。ただ、一番ありがたいのはSiriが使えるんですね。だから、運転しながら、電話帳検索から発信まで、すべて言葉で指示できるというのはありがたいです。通常時から、SiriでiPhoneと会話しておくと、慣れますので、実はすっごく便利なことに気付きました。

ミュージック


前のポストでiPodとしてPCMに認識していた時は、いろいろと不具合が起こってましたよね。でも、CarPlayで「ミュージック」アプリを使うと、全く不具合は起こりませんでした。ほぼI/FもiPhoneのままですから、まったく違和感なく操作が行えます。

メッセージ


要するに、CarPlayではメールが読めないんですね。これ、いろいろな規制が絡んでるかもしれません。危ないですからね。まだ、試してませんが、Siriに読んでもらえるかもしれませんが、少なくても、PCMの画面にメールアプリは出てきません。その代わり、SMSのアプリ「メッセージ」は出てきます。日本人でどこまでSMSを使っている人がいるかは謎なんですが、一応、こいつであれば、朗読も返信もできます。但し、停止時だけですが。

Podcast


で、ラジオが付いてるのに、Podcast要るのかよと思いましたが、いがいとこれが便利ですね。例えば、ヒアリングのトレーニングも兼ねて英語のニュースを聞きたいとか思うんですが、FMだとなかなか難しいですよね。でも、ご存じの通り、Podcastにはコンテンツが充実しています。なんなら、運転しながら、TOEICのヒアリングのトレーニングすらできますからね。これ、一度やると病みつきです。

オーディオブック


うーん。いわゆる本の朗読コンテンツだと思うんですが・・・。これはちょっと難しいですね。まぁ、法律との兼ね合いもあるんでしょうけど、実際は、もう、キャンセラーをキャンセルして、DVDやフルセグテレビを走りながら見ちゃっているのが現状と考えた場合、ちょっとこのアプリは難しいのかなと思いました。これ「読み聞かせ」ですから、眠くなっちゃんじゃないのかな、とか思います。

マップ


PCMはGoogleMapが実装されており、かなりリッチな「カーナビ」環境があります。しかし、その上に、気が向けば、iPhoneのマップアプリが利用できます。まだ、やってないんですが、例えば、事前に「食べログ」でお店の場所を地図にプロットして、そいつを車に乗ったらCarPlayで利用するとかできるかもしれません。ちょっと時間を見つけてやってみますが。ただ、出来たとしても、微妙なのが、そもそも、「PCM Connect」というアプリがスマホにDLできるんですね。ポルシェが提供しているアプリです。で、なぜか、これがちゃんと動いてくれないんですが、こいつが動けば、PCMに実装されているGoogleベースのマップとiPhone上での操作がリンクするはずなんで、わざわざ、CarPlayでAppleのマップを使う必要があるのか、という問題もありますよね。

今後の対応アプリと淡い期待


ただ、一応、Appleは対応アプリを増やすみたいなことを公言しています。となると真っ先に、Twitterやfacebookみたいな話が考えられますが、いずれも文字ベースのコミュニケーションなんで、諸規制とどの様に折り合いを付けられるかが焦点となるのかもしれません。また、CarPlay導入メーカーはほぼ全世界のメーカーになりつつあります。そうなれば、CarPlayの市場もそこそこあるので、近い将来的には、CarPlayの「神アプリ」みたいのが出てくるかもしれません。正直、facebookとLINEが対応してくれるならアプリ代として数千円くらいは平気で払っても良いです。また、安全性との兼ね合いもSiriが優秀なんで、なんとかなりそうだと思うんですけどね。

画面キャプチャをしてびっくり


さて、そんな訳で、引き続き、CarPlayについては色々とやっていきたいと思いますが、CarPlayにつないだ状態でiPhoneの画面キャプチャーを撮ったら、なんと、



この2つの画面、もちろん上がiPhoneの画面で下がCarPlayの画面ですが、が、同時にキャプチャされて、2枚のイメージが写真として保存されました。面白い仕様ですよね。ちなみにCarPlay中もiPhoneからはフル操作ができますのでご安心を。(CarPlay側にコントロールを奪われません!)。

では、また!