2017年8月28日月曜日

PCM(Porsche Connect Management)アプリがやっと稼働


ご無沙汰しております。文字の方はだいぶご無沙汰してしまっておりました。やはり発信側もYoutubeの方が圧倒的に楽ですよね。ただ、読む方はブログの方が楽なんですよね。なかなかうまくいかないものです。

さて、表題の通り、もう何月か忘れましたが、PCMアプリが日本でも稼働はじめました。ディーラー担当者より連絡あり、インビテーションメールが来まして、そこで諸情報を登録するとスタートです。

詳細は下記をご覧ください。要するにポルシェとしてはコンシェルジュサービスに持ち込みたい訳ですね。年間43,900円だそうです。レクサスは最初の3年かそれくらいは無料です。スマホの時代に有料でこれに契約する人は居るのでしょうかね?
https://connect-store.porsche.com/jp/ja/

Apple CarPlayとの位置づけが微妙


僕のPCMはCarPlayを積んでますが、これは以前にもレポートした通り、かなり微妙なんですよね。単なるiPhoneのミラーリングの方が便利です。LINEとかFacebookとか一番使いたいアプリはCarPlayにはない訳です(これは安全上の理由でしょう)。

唯一便利な機能が、iPhoneのSafariで検索した目的地をワンクリックでApple Mapに転送して表示、ナビゲーションしてくれることですかね。しかし、このナビゲーション中にLINEを見たりすると、いちいちCarPlayが一時停止になるので、一体、なんなんだと・・・。

また、PCMのMapは以前ポストした通り標準でGoogleです。僕の気持ちとしては、たぶん多くの人がそうであるように、Chromeで検索したらPCMデフォルトのMap(Google)を起動してくれ、ということかと。

で、PCMアプリはそれを可能にしてくれるんですね。もうそうなると、CarPlayの存在価値がなくなっちゃうんで、一体、なんだったんだと(笑)たぶん「IT前提経営*」の提唱者の批判の的になるでしょうね。考えるに、自動運転(運転支援機構)とセットでCarPlayアプリの自主規制も緩くしていけば良くなると思うんですが、ここは今後に期待しましょう。

PCMアプリのデフォルトでできること


といえば、下記のキャプチャの通りです。


「オンライン検索」はGoogleでの検索ですね。要するにここで行先を検索してワンクリックでPCMのデフォルトのGoogleマップベースのナビが起動するわけです。これが一番みなさんがやりたいことで、やっと実現した訳ですね。

「連絡先」は携帯の連絡先ですね。これも結局、CarPlayとカニバっちゃうんですね。どう整理すれば良いかなーと。

「カレンダー」はiPhoneのネイティブカレンダーからそのままデータをもってきます。スマホが手元にあるのにこれを使うか疑問ですが。使わないな。

「画像」なんていうのは、もっと使わないですよね。したがって「オンライン検索」しか使いませんね、たぶん。


フッターのメニューにあるAppsを選ぶとこんな感じです。要するに「位置検索」と「カレンダー」が使えると。よって「位置検索」だけです、使うのは。

今後に期待すること


これはCarPlayと違ってPCMはポルシェユーザーしか使いませんよね。だからそのユーザー向けのアプリを出して欲しいなと思いました。本国のウェブサイトでは見かけるのですが、例えば、サーキット用のデーターロガーとか(もちろんそれをリアルタイムでSNSにシェアできる)Gフォース計のSNS連携とか。

結局は、車屋とIT屋がしっかりと協業してもらわないと、ユーザーは困るわけで、そこをしっかりと「IT前提経営*」してもらいないなと思うわけです。

では、また!

*「IT前提経営」
情報社会学者の高柳寛樹氏が提唱した概念。企業活動にITが必須になった時代において顧客であるデジタルネイティブを満足させる経営ができるかどうかということを経営視点で考える概念。